郡山立郡山第三中学校 体験型現場学習会

建設業への理解を深める

「職場を訪問して、実際にどんな仕事をしているのか体験したり、働く人の話を 聞いたりして、将来について積極的に考えて欲しい。」-総合的な学習の時間を使って、郡山市立郡山第三中学校2年生の生徒たちの体験型現場学習会が令和元年5月22日に開催されました。好奇心旺盛な中学生に建設業に興味を持ち、将来の進路選択の参考にして貰うため、福島河川国道事務所と福島県建設業協会青年部が開催しました。

この日、郡山河川防災ステーションを訪れた生徒は40名。総合学習の訪問先では、 ほかに「食」をテーマにした食育講座と「自然」をテーマにした森林学習がありましたが、この40名は「ものづくり」に興味を持ち、この体験型現場学習会に参加しました。

はじめに福島河川国道事務所の下田計画課長から「学校では体験できない建設技術に直接触れて、ものづくりの醍醐味を感じてください」と挨拶があり、続いて福島県建設業協会青年部の渡辺会長からも「子どもの頃は重機が好きだったはず」とご自身の経験を交えたお話がありました。学習の内容や安全のための注意事項を聞き、それぞれヘルメットを着用したら、いよいよ体験学習の開始です。


生徒代表挨拶。「よろしくお願いします!」

さあ、いよいよ始まります。色んな土木技術を楽しんでください。

4班に分かれてトータルステーション(TS)を使った測量、油圧ショベルや災害対策用の照明車の試乗、ドローンの操作、そしてコンクリートの製作を体験。

測量体験では、歩測(自分の歩数で距離を測る方法)とTSでの測量を体験しました。生徒達は、自分の歩幅で1mを測り、20歩(20mを目標)の位置に目印をつけ、TSで測量し、実際何mだったのかを計測しました。



なるほど。測量って面白いかも!?

初めてのドローン操縦。ちゃんと操縦出来るかな?

ドローン操作では実際に生徒がコントローラーを操作し、操作の基本を体験しました。飛ばすだけなら意外と簡単そうでしたが、細かい操作は慣れるまで難しかったようです。



意外と簡単!?家でも造れるかも

コンクリート製作体験では、みんなで協力して材料を混ぜるところから行い、コンクリートの記念プレートを造りました。コテでコンクリート表面を均す目は真剣そのもの。砂利や砂、水の分量でできあがりが全然違うことや、意外と身近にある材料でできることに驚いていました。

油圧ショベルの操作体験では、皆はじめての操縦で上手に土を掘るのは難しそうでしたが、迫力があり体験している生徒たちは皆、目をキラキラさせて操縦していたのが印象的でした。もっと操縦したそうで、時間が足りないくらいでした。
また、今回は災害対策用機械の照明車の操作も体験し、最初は恐る恐るでしたが、慣れると2本のレバーを同時に操り自在に動かしていました。



一度は乗ってみたかった!みんなのあこがれ油圧ショベル

高い!でももっと伸びそうだね。

生徒たちからは「テレビでドローンを見て操縦してみたいと思っていたので、本当に操縦が出来てとても嬉しかったです。」「専門の人にしか作れないと思っていたコンクリートが、身近なものから出来ていることに驚きました。」などの感想が聞かれました。「将来は、皆さんのような人の役に立てる仕事がしたいと思います。」という生徒もおり、将来の職業を考えるいいきっかけになったようです。

閉会式では測量体験で最も正確に測量した生徒が表彰され、最後はドローンを使って上空からみんなで記念撮影。日頃触れる機会のない工事現場の技術に触れ、働く方々のお話を聞いたことで、生徒たちも自分たちの暮らしを守るインフラを造る仕事に興味を持ったようでした。




主催:国土交通省福島河川国道事務所、福島県建設業協会青年部




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